はつもみぢについて

集合写真

酒蔵として、目指す姿

移りゆく自然を
日本の酒で届ける

島国である日本は、豊かな自然に囲まれた移りゆく国です。
自然との共生の中で、人々は四季に限らず、
二十四節気七十二候という細やかな変化を感じてきました。
自然と人とが係り、役を繋げて造られる日本の季節の酒を、大切な人たちへ届けてゆきたい。
やがてこの働きが日本の酒文化の未来へ繋がると信じて。

はつもみぢの酒造り
三つの柱

「正真正銘山口県産」

酒米から水に至るまで、
その全ては厳選された山口県産を使用。
海に囲まれ山を仰ぎ、雄大な景色の中で造られる酒は、
山口県の風土そのもの。
土地性を映し出したようなおおらかな味わいの日本酒は、
まさに自然からの賜物です。

「四季醸造」

通常日本酒は、秋の酒米の収穫後に生産を開始し、
春までに全ての醸造作業が終了します。
しかしはつもみぢは、季節を映し出す酒を通じて、
移りゆく「イマ」を愉しんでいただけるようにと、
一年を通して酒造りを行っています。
365日蔵を動かし続け、
常に季節に合わせた新鮮な酒を造り続けているのです。

「こだわりの純米酒蔵」

米と米麹のみで発酵させることで、
米の旨味を存分に引き出すことができる純米酒。
酒造りは、発酵学です。
特に人間の力で発酵を止めることができない純米酒造りにおいては、
そこに息づく微生物たちと対話をし、
微生物が生きやすい環境づくりの手伝いをすることが杜氏の仕事。
日々子育てをするように、酒造りを行っています。

杜氏挨拶

これまでの伝統を大切にしながら、
日本酒を多くの方に愉しんでいただくためのきっかけとなる酒造りを目指しています。
自分が初めてはつもみぢの酒を呑んだ際に感じた、
天地がひっくり返るような感動を多くの方にお届けできるよう、
日々精進いたします。

コーポレート ロゴマークコンセプト
山、色出づる始まり

日本の「色」のはじまりは、太陽や山々の景色そのものを指し、移ろいゆく自然を表したものでした。「もみぢ」という言葉も、古来は樹種を意味するものではなく、色づく全てのもの、つまり山全体が色づく景色を指しており、社名である「はつもみぢ」は色づきの始まりを意味したそうです。そうした生命の色づきの始まりを「山々」「太陽」「移ろい」をモチーフとしながら、我々の大義である「移りゆく自然を日本の酒で届ける」という想いをこのロゴマークに込めています。

はつもみぢ 二百年の歴史を綴る年表

二百年表

創業二百年 はつもみぢ

次代の百年を切り拓く

 文政二年(1819年)に創業し、二百年の月日が流れました。これまで数多くの方々に支えられながら、戦火に耐え、山口県の徳山・周南の地で生き抜いて参りました。日本の「國酒」である日本酒は百薬の長と呼ばれ、人々の暮らしの中で健康と心の安らぎを提供してきました。我々「はつもみぢ」も地域社会の発展に貢献することを使命として、様々な遍歴を重ねながらも、日々の研鑽を怠らぬよう努めて参りました。これもお客様あっての事。目の前のお客様やまちの人々の顔を見ながら、一日一日を大切に過ごした結果が二百年という年月に繋がっているものと感じております。
 これからまた、次の百年へ向けた道を切り拓いてゆく為に、季節の移ろいをお酒に映し出し、今一度酒造りの研鑽に励んで参ります。

十二代目蔵元 原田康宏